十大主星と十二大従星の計算方法

投稿者: | 2018年12月11日

十大主星と十二大従星の計算方法

算命学の思想的背景が分かったところでいよいよ十大主星と十二大従星の計算方法を書きます。

基本的な考え方は共通していますが、別々に書きます。

共通している部分

皆さんはどちらの星も日干からみた干支に応じて星が決まっていることはご存じでしょう。

十大主星は他の「干」、十二大従星は年月日の「支」に応じて決まるのでした。

そして思い出して頂きたいのは六十花甲子の計算で書きました六十花甲子に数字を割り振る話です。

甲子1、乙丑2、丙寅3、と順次割り振っていって最後の癸亥が60になるものです。

上記の項で書きました十干、十二支の分類法、剰余類の考え方を利用することでほとんど計算時間ゼロで十大主星と十二大従星を求めることができます。

剰余類の考え方で六十花甲子を見ると

(癸,0), (甲,1) (乙,2) (丙,3) (丁,4) (戊,5) (己,6) (庚,7) (辛,8) (壬,9)

(亥,0) (子,1) (丑,2) (寅,3) (卯,4) (辰,5) (巳,6) (午,7) (未,8) (申,9) (酉,10) (戌,11)

のように10または12で割ったあまりの数で分類できます。癸や亥があまり0なので最初に配置してありますが、大抵のコンピュータープログラミング言語では要素のインデックスは0から始まる事が多いのでここでもそのようにします。こう言うところはコンピューター側に配慮した方がいいでしょう。自分のプログラムもすっきりします。

周期的な六十花甲子を使う占いにおいてこの基本的な考え方は他の要素を出す場合にも応用できるので、この機にマスターしましょう。

十大主星

十大主星は日干と蔵干を含めた他の干との関係で決まるのでしたね。少し詳しい算命学の書籍には一覧表が出ていると思います。

そして蔵干の深浅によってどの干を採るべきかは事前に決めておく必要があります。そのやり方につきましては蔵干の計算と節入り時刻についてに書きましたので参考にして下さい。

十大主星にも番号を振りましょう。

1 貫索星
2 石門星
3 鳳閣星
4 調舒星
5 禄存星
6 司禄星
7 車騎星
8 牽牛星
9 龍高星
10 玉堂星

ここでは十大という事を強調するため1から始めて10で終わります。こういう細かい配慮が間違いを防ぐためには大切です。

一般的な十大主星の表は次のようなものです。

貫索星玉堂星龍高星牽牛星車騎星司禄星禄存星調舒星鳳閣星石門星
調舒星貫索星石門星龍高星玉堂星車騎星牽牛星禄存星司禄星鳳閣星
鳳閣星石門星貫索星玉堂星龍高星牽牛星車騎星司禄星禄存星調舒星
司禄星鳳閣星調舒星貫索星石門星龍高星玉堂星車騎星牽牛星禄存星
禄存星調舒星鳳閣星石門星貫索星玉堂星龍高星牽牛星車騎星司禄星
牽牛星禄存星司禄星鳳閣星調舒星貫索星石門星龍高星玉堂星車騎星
車騎星司禄星禄存星調舒星鳳閣星石門星貫索星玉堂星龍高星牽牛星
玉堂星車騎星牽牛星禄存星司禄星鳳閣星調舒星貫索星石門星龍高星
龍高星牽牛星車騎星司禄星禄存星調舒星鳳閣星石門星貫索星玉堂星
石門星龍高星玉堂星車騎星牽牛星禄存星司禄星鳳閣星調舒星貫索星

表計算ソフトやプログラミング言語で十大主星を得るための表は上に書いた数値を利用して次のように書けます。

0123456789
011098765432
141291078563
232110987654
363412910785
454321109876
585634129107
676543211098
710785634129
898765432110
929107856341

左上が0の癸から始まっていることに注意して下さい。

これは一つの行列といえます、そしてその行番号と列番号を指定すれば即座に十大主星が求まります。計算すべきは得られた干支の番号を10ないしは12で割った余りを求めることだけです。暗算でもできますが、Excelでもその他プログラミング言語でもそういう関数は用意されています。補足ですが、蔵干の深浅から割り出された干についてはすぐに表で分かりますね。

これを必要な干の分、つまり5つ出せば必要な十大主星は得られます。

十二大従星

十二大従星は地支の方を用いますが、考え方は全く同じです。

十二大従星にも番号を振りましょう。

1 天報星
2 天印星
3 天貴星
4 天洸星
5 天南星
6 天禄星
7 天将星
8 天堂星
9 天胡星
10 天極星
11 天庫星
12 天馳星

ここでも12あると言うことを強調するために1で始め12で終わるようにします。

一般的な十二大従星の表は次のようなものです。

天将星天貴星天極星天馳星天報星天馳星天報星天胡星天洸星天禄星
天禄星天洸星天胡星天報星天馳星天報星天馳星天極星天貴星天将星
天南星天南星天堂星天印星天庫星天印星天庫星天庫星天印星天堂星
天洸星天禄星天将星天貴星天極星天貴星天極星天馳星天報星天胡星
天貴星天将星天禄星天洸星天胡星天洸星天胡星天報星天馳星天極星
天印星天堂星天南星天南星天堂星天南星天堂星天印星天庫星天庫星
天報星天胡星天洸星天禄星天将星天禄星天将星天貴星天極星天馳星
天馳星天極星天貴星天将星天禄星天将星天禄星天洸星天胡星天報星
天庫星天庫星天印星天堂星天南星天堂星天南星天南星天堂星天印星
天極星天馳星天報星天胡星天洸星天胡星天洸星天禄星天将星天貴星
天胡星天報星天馳星天極星天貴星天極星天貴星天将星天禄星天洸星
天堂星天印星天庫星天庫星天印星天庫星天印星天堂星天南星天南星

計算用の表は次のようになるでしょう。

0123456789
07310121121946
16491121121037
25582112111128
34673103101219
4376494911210
5285585821111
6194676731012
7121037676491
8111128585582
9101219494673
109112103103764
118211112112855

ここでも左上の数値が0から始まっていることに気をつけて下さい。この表を用いて3つの十二大従星を得たら、陽占が完成です。

まとめ

万年暦を用いて得られた年月日の干支と深浅を用いて得られた蔵干由来の干を用いて命式を作成する方法を紹介しました。

干支にそれぞれ割り振った番号を決定用行列の行番号、列番号に一致させることで効率的な星決定ができるのが特徴です。

ちなみに伴星とか使命星と言われる星も十大主星と同じ行列で決まります。この場合は日干に対して年干と干合する干との間で行列を使えば良いのです。それについてはまた別途書きましょう。

干合や支合についても数学的に面白い性質があります。それはまた別途書きます。

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