精密な節入り時刻の必要性

投稿者: | 2018年9月18日

精密な節入り時刻の必要性

蔵干決定法

算命学では中心星などを算出するための蔵干を決定するのに誕生日が節入りから何日目かという数値を用いますね。詳しくは以前書いた(*)とおりですが、ここに少し抜き書きしますと

例えば丑なら
節入り日より9日間は癸
節入り日より10~12日までは辛
節入り日より13日目~次の節入り日までは己

寅なら
節入り日から7日間は戊
節入り日より8~14日までは丙
節入り日より15日~次の節入り日までは甲

午なら
節入り日より19日間は己
節入り日20日~次の節入り日までは丁

といった具合です。節入り時刻と誕生時刻が何時かに応じてカウントすべき日数が変わってしまい中心星などが変わってしまう人が出ると言うことでした。

もう一つ、節入り時刻に関して微妙な問題があります。

きわどい節入り時刻

ここで言う「きわどい」とは0時0X分だったり23時5Y分だったりする節入り時刻です。地球と太陽の位置関係で節入り時刻は決まるので、そう言う時間になることもままあります。

平成に入ってからですと

1991年12月7日大雪 23:56
1993年 9月8日白露 00:08
1998年11月8日立冬 00:08
2001年 6月5日芒種 23:54
2013年 4月5日清明 00:02

のような場合です。(理科年表調べ)

これらが「きわどい」理由は時差を考慮すると日付が変わってしまうところです。

日本標準時は兵庫県明石市を基準にしていますので北海道や沖縄ではそこからのズレが大きくなります。それぞれ概ね30分程度はずれていますから、時差を考慮すると節入り日も変わるわけですね。

特にこれらの節入り日のうち00:0Xの方では広島(マイナス10分強)以西で、23:5Yの方では名古屋(プラス7分強)以東で十分に日付が変わります。

つまりこの月に生まれた日本人の半分くらいは異なった日付の節入り日を使って蔵干を計算してしまう訳です。

ここにも精密な節入り時刻を考慮する必要性が現れています。

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