六星占術との関係
四柱推命と算命学はよく比較されますが、最近テレビで再び露出が増えてきた六星占術と算命学の関係はどうなっているのか少し興味があって調べました。
運命数について
運命数に誕生日から1を引いて得られる数を足すと日干支の番号を与えるような数でした。そして60を越えたら60を引く。
1を引く理由について細木数子先生の書籍によりますと、「仏教では生まれた日に1日を消費するという考えから」とのことでした。
要するに運命数をつかって自分は何星人かを出すための数=「日干支の番号」と言うことです。
なぜ日干支そのものを相手にしなかったのか分かりませんが、そういう「謎めいた数字」があった方がよいという判断かもしれません。でも一番ありそうなのは単純に「紙面の節約」でしょうね。つまり情報の圧縮です。最小で28日、最大で31日分の情報を1つの数字で代表させられます。
ちなみにこういう数字をずらして情報を隠蔽する暗号のことを「シフト暗号」とか「シーザー暗号」と言ったりします。そのアレンジでしょう。
日干支の番号を1から10、11から20,のように六分類して土星人、金星人、火星人、天王星人、木星人、水星人のように分けます。この分け方が細木先生のオリジナルだと思われます。
各分類ごとに十干のすべてが一つずつ含まれます。ただ十二支の方は二つが含まれません。つまり天中殺で分類されておられると言うことでしょう。
上記の事柄をまとめますと、天中殺(属性)X星人の並びで以下のようになります。
戌亥(土水)土星人
申酉(金金)金星人
午未(火土)火星人
辰巳(土火)天王星人
寅卯(木木)木星人
子丑(水土)水星人
ただ算命学でも日干支が重要な働きをする点は同じですね。
大殺界、宿命大殺界について
こちらに関しては言葉が違うだけで、それぞれ算命学の年運、大運に現れる天中殺と同じです。算出方法は以前の記事を参考にしてください。同じだけに六星占術でも本質的に節入りの正確な時刻が必要になる人は出てきます。
ただし算命学の大運天中殺には特例で繰り上がったり、下がったりというやや複雑なものがあります。細木先生の方ではそういったことは捨象しているようです。
まとめ
算命学と六星占術との関係は解釈はもちろん違いますが、算出方法に関して言えば、大殺界、宿命大殺界に関しては同じです。
六星占術では何星人かを分類するのに日干支の番号をオリジナルな方法で利用している、と言うことが分かりました。
正確な節入り時刻が必要なのは干支を利用する東洋系の占いでは共通の課題だと思います。