年月日の干支の組合わせ数=60x60x60
算命学は年月日それぞれの六十花甲子を使うことはよくご存じだと思います。
60x60x60=二万一千六百通りですね。
これってかなり少ないと思いませんか?60年に一度は同じ干支の人が出てくる?
そうではありません。
年干支は60年で一巡りしますし、月干支は5年で一巡りです。つまり60年すれば同じ組み合わせに戻るわけです。
ところが日干支の場合、1年が365.25日のユリウス暦で干支を算出しますので4年が一組で60x4=240年しないと同じ日が同じ干支になりません。
まずは具体例を見てみましょう。1801年から2461年まで60年おきにグレゴリオ暦1月1日の日干支を調べます。(調査用プログラムはグレゴリオ暦を入力するように作ってありますが、4の倍数だけ離れているのでユリウス暦でも1月1日、同じ日だと見なせます。)
1801 甲午
1861 己酉
1921 甲子
1981 己卯
2041 甲午
2101 己酉
2161 甲子
2221 己卯
2281 甲午
2341 己酉
2401 甲子
2461 己卯
三周期分ですが、見事に(60年周期でなく)240年周期になっていることが分かります。
ただし節入り当日の場合、節入りは一日二日はずれるので、年月の干支が変わることもあります。その場合、480年(240の2倍)とか720年(240の3倍)経たないと同じ干支の人は出ないかも知れません。
そしてさらに算命学の場合、年月日の干支が同じでも節入り日が変われば、節入り日時と誕生日時の間の日数に依存する中心星などは変わることもあります。
節入りが時刻まで同じと言うことは実質的にあり得ないので、必ず240年経てば同じ命式の人が現れるとは言い切れませんが、同じ命式の人が240年に一度あり得る、という所までは言えるでしょう。
まとめ
日干支まで考えると東洋系の占いの周期は60年ではなくて240年だと思われます。
よって同時に生まれたわけではないのに同じ年月日の干支を持つ人が基本的には240年に一度という頻度でありえます。
ただし節入りに当たりやすい日に生まれた人の場合は節入りがずれれば年月の干支もずれて、240年の整数倍しないと同じ干支の巡り合わせにならない場合もあるでしょう。
年月日の干支が同じ場合でも節入り日時の関係で蔵干の深浅に伴って変わる中心星などは変わる場合があります。
算命学の世界は深いと思わされるエピソードでした。