節入りについて
算命学ではいわゆる旧暦を使うわけですが、今日の暦との最大の違いは月の始まりが「節入り」という太陽と地球の位置関係で決まる時刻によって決定されることです。
24節気のうち12のものを使います。太陽視黄経という地球が黄道上でどの位置にあるかと言うことを示す値を用います。
新暦 |
2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 |
旧暦 | 正月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
12月 |
節の名前 |
立春 | 啓蟄 | 清明 | 立夏 | 芒種 | 小暑 | 立秋 | 白露 | 寒露 | 立冬 | 大雪 | 小寒 |
太陽視黄経 | 315° | 345° | 15° | 45° | 75° | 105° | 135° | 165° | 195° | 225° | 255° |
285° |
太陽視黄経は実際に天体観測を行って得られますが、それを数値化したり、さらにはその数値を近似式で表したりしたものを利用するのが一般的です。太陽視黄経の計算の詳細についてはまた別途記載します。
例えば旧暦の正月節とは太陽視黄経が315°になる瞬間です。これは現在の日付や時刻とは異なり、前後1日程度の範囲で毎年ずれます。
算命学においてこれが与える影響は小さくありません。というのは節入りの時刻と誕生時刻の関係によって蔵干が異なってしまうからです。蔵干は中心星をはじめとした星を決定するのに用いられます。
算命学の流儀によって算出される星(命式)が2パターンある人がいます。そう言う人たちの多くが節入り時刻を考慮することで、それぞれの星のセットを出すことが可能になります。つまり流儀によって節入り時刻の取り扱いが異なることが2パターンでてくる原因ですが、より正確なものを知るためには節入り時刻と誕生時刻の関係を考慮した方が良いということになります。